『HIFU』
今となっては、すっかり定着したフェイシャルにおけるエイジングケアマシンのひとつであり、特に、たるみケアの要であり欠かすことのできないSMAS(表在性筋膜)にアプローチできる唯一のマシンです。

10年程前、美容医療研修の解剖学を学ぶ中で、SMASの存在を知り、たるみ専門で追究していた私は、SMASへの希望と思いを強く馳せていました。
なぜなら、当時SMASへのアプローチが適うのは医療機器しかなかったからです。
しかし、なんとしてもSMASへのアプローチがしたいと思いました。
SMASを攻略できたら、お客さまに更に喜んでいただける結果を出せるのです。
それをエステの範疇でなんとかできないものかと、リガメント、口腔内、手技、様々なマシンでの合わせ技など、自分の顔で幾度も実験を試みました。

そんな中、エステ業界でもHIFUというものが導入されることになりましたが、非常に危険で取扱が困難なものということも十分に熟知しておりましたので、喉から手が出る程欲しかったのですが、手を出さず静観しました。
やはり、当時、事故の報告も数え切れないほどあったと伺っており、見るに耐えない写真も幾度も見ております。

そうなんです!
HIFUは本来、取り扱いを慎重にしないと危険なものです。また、HIFUが至上というわけではなく、あくまでもひとつの手段であり、HIFUの必要のない部分もありますし、禁忌的な意味ではなくそもそもHIFUは向いてないタイプの症状もあります。2週間毎に組み合わせると良い施術法もございます。
それは施術側が判断をするべきところです。

そんな背景を踏まえて…
日頃から、お客さまから様々なご相談や質問をいただきます。受けられる側も、自分のお顔を守るために、正しく知って選択をしていくことが大事です。

通常のHIFUは、まず痛いと言われます。
残念ながら、初めて受けた時の印象はずっと残るものでHIFU=痛いと印象づけられます。そして、痛みが勝ってしまい、若返りたいとは思いながらも、やはり足が遠のいてしまい挙句、トラウマにさえなっている方の多さに驚くこともあります。
HIFUはとても良い施術なので、そんならトラウマによって受けなくなるのはとても勿体ないことです。
納得のいく施術を受けられるのが、一番大切なことだと思います。

HIFUは一般的にスタンプ型です。
スタンプ型は、ある程度の面積で熱がまとまって大きなエネルギーとして入り篭りやすくなります。それが事故の原因でもあり、痛みの原因でもあります。
また、HIFUのみのサロン様などは、お値段の他に『照射の深さ』で競われていますが『深い=効果が高い』という方程式は成り立ちません。
ボディとお顔の脂肪厚も当然違い、お顔の場合クリニックは4.5㍉です。
エステの範疇ですと、安全面も考慮して4㍉以下でありたいものです。
深いと、筋膜を通り越して表情筋を損傷し、顔面麻痺を起こし、それらの報告も少なくありません。
確かにHIFUの原理としては、敢えて、真皮層など損傷を起こすことを目的としますが、表情筋までの損傷は痛みの要因ともなっていると考えられます。
『HIFUの進化型』というものは、絶妙な3㍉です。
浅いかな?と思いがちですが、脂肪厚のある必要なところは圧と角度を変えることでいくらでも調整できます。
筋膜に到達させることも可能で、細かい圧や角度が調整できるのも、スタンプ型ではなく『点』の『3㍉』だからこそ可能です。
マッサージする様に照射していきますが『気持ちいいのに効果が出る』ということで、お客様の想像を超えたご満足いただける結果を出せます。

また、HIFUだけのメニューの場合は特に、術後の形成が勝負となります。
HIFUは照射そのものもですが、勝負の分かれ目は『形成』です。
ただ打っても(照射)一定の結果は出ますが、お客さまにとって、ベネフィットは少しでもたくさん受けていただきたいので、ただ照射するだけでは勿体ないです。
もちろん、HIFUの照射時の圧や角度の調整も、形成も手技と裏付けがあってこそ成り立ちます。
施術者は、構造的な知識はもちろん、リスクやマイナス面をどうしたらクリアできるのかを考えながら施術をすることが重要です。

一番のオススメは、HIFUの合間に別の施術を挟むことです。
筋肉は、良くも悪くも慣れていきます。
HIFUとLipo、またはEMSでも都度、波長も出力、アプローチ先も違うマシンを投入して、2週間毎に施術をしていく施術法。
それぞれのメリットは倍に、デメリットは半分以下に納められる施術法です。
合間合間に、HIFUを挟むことで、よりHIFUの良さをご実感いただけます。
私は自分にするとしたら、やはりこの施術法をとります。

相反する『リスクと結果』…
リスクもあるけど結果を出す
リスクもあるけど結果は出てない
リスクを究極になくして結果を出す

どの位置でバランスを取り、リカバリーして両方を追求していくかが施術者の腕の見せ所😊💪

もっと結果を求めたい!という方は、行きつけのサロン様などで、担当の方にご相談されることをオススメいたします😊

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